トウブとアバヤ

摘要

サウジアラビア人と聞いて真っ先に浮かべる姿は、男性なら白くて長い衣装（トウブ）、女性であれば肩から足までを覆う黒い布（アバヤ）であろう。これらは、サウジアラビアのみならず、湾岸諸国に共通する伝統的な民族衣装である。近年は、トウブを着用せずにシャツとジーンズという、われわれと変わらないラフな格好をする若者もいるが、公式の場では必ずトウブを着用するし、日常的にトウブの着用を好む者も多い。女性のアバヤは、サウジアラビアでは外国人であっても着用を義務付けられており、外出時には欠かせない着衣である。