注目すべきポイントは？

摘要

中南米を代表する新興大国、ブラジルとメキシコ。両雄それぞれに強みと弱みを抱える。日本企業は近年、経済が持続的な成長軌道に乗ったと判断しブラジル·ビジネスに乗り出す動きが目立ったものの、自国通貨（レアル）高や労働コストの上昇、高い税金など、いわゆるブラジルコストの問題、さらには経済減速という問題にも直面している。リーマン·ショックで大きな影響を受けたメキシコは、その後順調に回復、比較的高い成長率を維持する。だが、保護主義色を強める南米諸国との貿易協定見直しや治安問題などの課題も抱える。さまざまな観点から両国を比較してみよう。