潤滑系診断による設備機械の傾向管理の動向：潤滑油診断の目的とその効果

摘要

常に新しいものを求めてスクラップ·アンド·ビルトしていた大量消費型社会から，この低成長時代，地球資源を大切にする循環型社会に向けて，社会は大きく転換しつつある。 こうした流れの中で生産設備を最大限に有効利用する，メンテナンス技術の重要性が改めて脚光を浴びている。 そしてメンテナンスでは，状態監視（現状把握）する技術が，中心の役割を果たしている。 本誌の特集では，あたかも健康診断において血液検査が健康状態の判断に中心であるように，「機械の血液」と呼ばれる潤滑油剤の分析で，設備·機械のどのような健康状態がわかるのかについて予防保全との関連で述べる。