ITS技術の現状と今後の展望：カーナビゲーションをとりまくITS技術

摘要

1990年初めのころのカーナビゲーションはスタンドアローンで動作していたが，1997年に通信による交通渋滞情報発信が開始され，VICS (Vehicle Information and Communication System)は不可欠な機能となった。 2002年になると通信型モジュールが内蔵された通信カーサビゲーションが出現し，通信によるリアルタイム情報配信が始まった。近年ではカーナビゲーションの高度化にともない，市販カーナビゲーションにおいては新たなエンターテインメントの創出，純正カーサビゲーションでは運転支援，車両情報＋車両周辺情報の把握などが期待されており，カーナビゲーションはITSの領域へ新たな可能性に向かっている。 まず初めに，カーナビゲーションの概略について説明し，カーナビゲーションを取り巻くITS技術について概説したい。