多色波長走査レーザーを用いるデジタルホログラフィ

摘要

本報告は，R，G，Bの波長走査レーザー光源によるホログラム干渉縞を波長走査位相シフト干渉法を用いて複素振幅の測定を行い，デジタルホログラムの製作とカラーの3次元物体の再生像を示す。図1で示す波長走査位相シフト干渉法は，マイケルソン干渉計の一方の腕と他方の腕の光路長が異なる“不等光路”となっており，これが重要である。波長走査を行う際に，各色レーザーにとって最適な波長走査ステップが刻める光路差をつけることで，等量の位相シフト量を与えることができる。また，波長走査により生じるレーザー·パワーの変動は，変動に不感な位相導出アルゴリズムを用いることで誤差なくホログラムの複素振幅を計測できる。