「環境と地盤探査シンポジウム」開催報告

摘要

地盤探査研究会は，旧土木物探研究会の長い伝統を受け継いで平成8年から新しい代表幹事の元で活動を続けている。 活動は話題提供を中心とした定期的な勉強会と，3つの分科会に分かれてテーマ毎の各種物理探査手法の土木分野への適用面等の検討を行っており，その成果として『物理探査技術の適用事例集（その1）（H10.7）』，『水環境における物理探査文献調査報告書（H12.10）』等をまとめてきた。 近年，環境問題への市民や行政の関心が高まり都市計画や事業計画の立案段階で環境保全を考慮することが重要であると認識されてきている。 地盤環境関連分野においても，土壌·地下水汚染，廃棄物処分場の安全性など社会的関心の高い重要な問題への技術的な取り組みも盛hに行われている。 当研究会も従来のダム，トンネル等の建設分野への地盤探査技術の適用に関する研究の他に，最近は地盤環境評価へとその活動範囲を広げ，環境アセスメントを支える基礎的資料を提供するための物理探査技術における適用性検討も鋭意進めている。