高度画像処理による溶融亜鉛めっき表面の余寿命診断について

摘要

鋼材表面に施された溶融亜鉛めっきの劣化状態を評価する方法としては，人の視覚または写真による評価や色標による評価，あるいは電磁膜厚計などの計測機器によるめっきの厚さ測定などがある。しかし，人の視覚に頼る調査では，定量的に判断するのが難しいため，同じものを評価しても人によって評価が異なるという問題があった。電磁膜厚計による膜厚測定では，測定箇所については比較的定量的な評価が可能であるが，広い範囲を行おうとすると評価に時間と労力がかかり，構造によっては測定できない箇所が生じる。