エチレン.酢酸ビニル共重合樹脂（EVA) / 超低密度ポリエチレン樹脂（V-LDPE) プレンド架橋発泡製品に対する組成比率の定量分析

摘要

エチレン酢酸ビニル共重合樹脂（EVA)の架橋発泡材料は，軽量性や緩衝性などに優れていることから，浴室用.床用のマット材，梱包·輸送の内装材，スポーツシューズの底材などに使用されている.近年では，EVA架橋発泡製品の力学特性や機能性を維持しつつ，さらなる軽量化を図るために，直鎖状低密度ポリエチレン（L-LDPE) をEVAにプレンドする試みがなされている.著者らは， とりわけ自動車のバンパーやスナック菓子の包装フィルムの改質材として使用されている超低密度タイプのポリェチレン（PE)(以下，V-LDPEと称する.）をEVAにプレンドすることにより，EVA単体のシューズ底材では成し得なかったさまざまな機能性を有する架橋発泡材料（EVA/ V-LDPE発泡製品）の開発を行っている1).EVA/V-LDPE