どうすれば、茶業界は消費者を惹きつける-」とができるのか？

摘要

前回(第1回)は、「消費者の緑茶に対する二ーズ」と「茶業界の実践」との間にギャップが存在する可能性を示唆した。茶業界が消費者を惹きつけるためには、「生産者起点」から「消費者起点」へ、「いかに売り込むか」から「いかに消費者を引きつけるか」へ、といった視点の転換が必要である。そのためには、消費者の意識や行動を知ることが欠かせない。そこで今回は、全国の消費者を対象とした調査結果から、現代の消費者が「緑茶」という飲料を、どのように捉えているのかを検討することにしたい。本稿では、緑茶の中でも、とくに需要創造が課題になっている「茶葉から淹れた緑茶」に焦点をあてることにしよう。