ビル向けデジタルCCTVシステム

摘要

CCTV(Closed Circuit Television)システムは，約50年前から鉄鋼，電力，生産工場など工業用テレビジョンとして利用が始まり，その後，教育，医用，安全監視などの分野に利用が拡大されてきた。 特に近年監視分野では，凶悪犯罪の多発から，商店街·学校などの公共施設さらにはマンションや一戸建て住宅など，多方面にわたり導入が進hでいる。 一方，技術的な視点で見た場合，デジタル放送やデジタルスチルカメラにみる"デジタル化"，インターネットにみる"ネットワーク化／ブロードバンド化"，DVDにみる"ストレージ大容量化"などをキーとしたデジタル社会の進展がある。 特にビル内監視においてはLANを利用したCCTVシステムを導入したいという要求が増えており，CCTVシステムとしても通信技術及びコンピュータと融合したデジタル給合技術が求められている。 現在，CCTVのデジタル化としては，ユニキャストベースのWebサーバ内蔵型ネットワークカメラが主流であるが，その映像品質から用途は"モニタリング"として利用範囲が制限されている。このような中で，三菱電機は，"防犯"として利用できるマルチキャスト対＼応デジタルCCTVシステムを約2年前から市場投入し，多数のインテリジェントビルに納入してきた。この特集では，ビル向けシステムを中心に，当社デジタルCCTVの特長と訴求点，従来のアナログシステムとの差異，今後の普及のキーとなる技術とその課題について述べる。