超スマート社会を支える新たなものづくり

摘要

2016年1月22日に日本の2016年度から5年間における科学技術の総合的計画である第5期科学技術基本計画が閣議決定され，その中で新たに“超スマート社会（Society 5.0）”の概念が提唱された。また，この基本計画では，“科学技術イノベーション総合戦略2015”で特定された先行11システムを統合する共通の基盤技術として“超スマート社会サービスプラットフォーム”が示されている。ここで，超スマート社会を支える11システムの1つに“新たなものづくりシステム”が位置付けられており，IoT（Internet of Things）やビッグデータ，AI（Artificial Intelligence），ロボット等の活用によるサプライチェーン全体にまたがるプラットフォームの構築，及び高品質·高付加価値の製品やサービス提供による産業競争力の強化や経済社会の活性化などが，その実現に向けた重要課題として挙げられている。