衛星搭載機器の輸出事業－グローバル市場拡大に向け更なる躍進を目指して

摘要

輸出衛星搭載機器の最近の代表的な製品として，米国OSC社向けCygnus搭載用近傍通信システム用機器，フランスTAS社向け太陽電池バネル並びにGlobalstar-2搭載用リチウムイオンバッテリーについて述べた。輸出用衛星搭載機器事業は，海外市場動向，海外顧客要求及び契約の多様化，外貨為替レートなどの先を読み難い不確定要素があり，利益を生み出すことが困難な状況が続いているが，技術革新，実績に基づく海外顧客信用の獲得，品質管理改善，生産安定化など長年の活動の積み重ねが漸（ようや）く実りつつあり，不確定要素分を補い，更には利益を生み出せる体質となってきた。今後も技術革新に邁進（まいしh）して他社との差別化を図り，海外市場シェアの更なる拡大を視野に入れながら，商用衛星事業の一翼を担っていく。