犬におけるStaphylococcus intermediusおよびS. schieiferi subsp. coagulansの保有状況

摘要

コアグラーゼ陽性StaphylococcusとしてS．aureus，S．delphini，S．hyicus，S．intermedius，S．schleiferi subsp. coagulansの5菌種が知られている。 この中でイヌからは主にS．intermediusが分離され，その他S．schleiferi subsp. coagulansおよびS．aureusの分離報告がなされている。S．intermediusは，イヌの皮膚や粘膜の常在菌の一つとして考えられ，また，膿皮症の原因細菌として知られている。 S. schleiferi subsp. coagulansは，1990年にIgimiらによりイヌの外耳炎部位から分離され，命名されたもので，その保有状況はほとhど知られていない。 今回，動物病院に来院したイヌにおけるS．intermediusぶおびS．schleiferi subsp. coagulansの保有状況について検討を行った。