生姜根茎由来酵素を用いた 新規コラーゲン加水，物の開発

摘要

コラーゲンは[グリシン（Gly)—アミノ酸X-ァ ミノ酸Y]繰り返し配列から構成され，皮膚や骨.腱 などの結合組織に存在する体内で最も豊富なタンパク 質である.また，Yに位置するプロリン（Pro)はそ のほとhどが翻訳後にヒドロキシプロリン（Hyp)へ と水酸化され，コラーゲン三重らせhの安定化に寄与 している.コラーゲンを動物の骨や魚の鳞などから熱 抽出し.酵素でさらに分解したものをコラーゲン加水 分解物（またはゼラチン加水分解物，コラーゲンぺプ チド）と言い，その経口摂取により，骨や関節，皮膚.などに対して.多くの健康効果が報告されている. また.その作用メカニズムは長らく不明であった力？ 近年，Hypを配列中に含むコラーゲン由来オリゴぺプ チドが非常に高濃度で血中へと吸収されることが判明 し〖)，Hyp含有ペプチドの生理活性や体内動態につい ての研究も盛hに行われている2'3).