注目されるエルニーニョ現象の行方－食晶市場への影響はこれからが本書－

摘要

今号の本欄に記すのは、2月15日号で今年の食品市場の問題の1つとして指摘したエルニーニョ現象についてである。 同じ問題をまた改めて取り上げるのは、それをめぐる情勢やその先行きの見通しが変わってきたからではない0本稿執筆中の2月中旬現在、事態は前稿に記した通り進展して、今年の国際食品市場ではこのエルニーニョ現象の行方が先行きを占うカギの1つになっているとともに、昨春始まった今日のエルニーニョ現象の影響が食品市場の需給や価格に現れてくるのは、これからが本番だからである。 従って2月15日号の記述は本稿の予告編だったわけで、併せてお読み頂ければ幸甚だが、話を進める都合から多少重複する部分があることは、あらかじめ御了承を願っておく。