大変革期に経営刷新を進める味の素の21世紀を見据えた経営戦略を追う

摘要

いよいよ98年における食品各社の戦略がスタートした。 「1998年は日本にとっても食品業界にとっても、大変革期にあり、その変わりようは、明治維新や終戦に匹敵する」と見る経営者は多い。東京証券取引所一部上場企業は1，300社内外あるが、昭和40年から平成7年の31年間で倒産した企業は18社だったのに、昨年は1年間で銀行、証券、ゼネコン、商社、流通、外食、サービス業など10社が倒産している。 景気低迷、金融不安の経済環境の中で、各社21世紀に勝ち残る戦略構想を進めている。 この中で昨年、商法違反事件で摘発され経営刷新を進めている味の素（抹）の21世紀を見据えた戦略と事業展開を追ってみた。