冷凍米飯、レトルト米飯の生産販売動向

摘要

コメ文化は依然、健在といえる。 しかも、ご飯は家庭でコメを炊いて食べることや、外食で飲食店等の食事にご飯を食べることが一般的であったが、今日では、弁当屋やコンビニエンスストアかち炊いたご飯とおかずセットの持ち帰り弁当を買ってきて家庭内や野外で食事をする中食へと広がってきた。そして加工食品として米飯を購入してさまざまな食事場面で利用する、あるいは非常災害用に米飯加工品を備蓄するなど、加工米飯の消費需要は着実に拡大している。 コメパニックで平成6年には加工米飯の生産は減退したが、その後、間もなく回復し、銘柄米の加工米飯の登場などへと進展し堅調に推移している。 食糧庁調査では、平成8米穀年度における米の国内生産量は玄米換算で1，034万4，000t、国内仕向量1，018万9，000t、このうち主食用819万7，000t、加工米飯の消費量は推定10万t程度なので約1％である。