世界初！砂糖を原料とした「酵素合成アミロース」の量産化技術開発に江崎グリコと三和澱粉工業が成功

摘要

江崎グリコ（株）（本社：大阪市西淀川臥社長：江崎勝久氏）と三和澱粉工業（株）（本社：奈良県橿原市、社長：森本俊一氏）は、優れた生分解性と高度な機能を併せ持つ新素材「酵素合成アミロース」の量産化に成功した。 石油枯渇問題や地球囁境汚染闘志を抱える今、石油を原料とせず、環境中で容易に分解する材料の開発が期待されている。 アミロースは、ブドウ糖が直鎖状に連結してなるバイオポリマーであり、植物澱粉の成分であることから、高い生分解性と安全性を召する材料である。しかし、澱粉から、純粋なアミロースを工業的に生産することは非常に困難であるため、アミロースの産業利用は進hでいなかった。 両社は、澱粉からアミロースを精製して製造するのではなく、酵素反応により砂糖からアミロースを製造する技術開発に共同で取り組み、このたび酵素合成アミロースの量産化技術を世界ではじめて完成させた。 この技術を用いることにより、効率的に、高純度で、大きさ（分子量）の制御された酵素合成アミロースの生産が可能となった。 この酵素合成アミロースの製造技術は、再生産可能な植物由来成分である砂糖を原料としていることに加え、製造方法も酵素を利用した省エネルギー型反応であり、環境にやさしい次世代ポリマー製造技術だといえる。