安全性確保の観点から利用拡がる食品偽装に象徴される不祥事に歯止めがかからない

摘要

中で、安心、安全の基盤となる食品製造現場の安全、衛生管理の徹底が改めて問われている。 異物混入は最も多い食品クレームのひとつだが、異物混入による製品回収事例も後を絶たない。 食品メーカーでは様々な対策が講じられ、金属検出機やⅩ線異物検査装置、防虫対策などのソリューションが導入されている。また、食品製造工程で使用される潤滑剤についても、食品に混入した場合、海外では有害な異物とみなされ、日本では考えられないような賠償額の訴訟が起こっている。 日本でも過去に食品に混入し問題になった例は少なくなく、相次ぐ食品不祥事を踏まえ、安全、品質管理の総点検を進める中で、その危険性を明確に認親したうえで適正な食品機械用潤滑剤（油）を導入する動きが活発になっている。 さらに、安全性に対するマインドの高い食品メーカーでは、食品機械用潤滑剤（油）を使用するエリアを従来の直接潤滑剤が食品に触れる可能性がある箇所からその周辺にまで拡大しており、需要は着実に増えている。