腸内環境改善のための素材開発と市場動向一乳酸菌、乳酸菌生産物質、オリゴ糖、食物繊維、乳酸菌培養受託

摘要

腸内環境はヒ卜の健康維持、疾病 予防に大きく関与し、整腸作用をはじ め、消化器疾患予防、発がhリスク 低減、アレルギー低減に関する研究 の進展とともに、腸内環境を良好に保 つことの大切さが知れ渡つてきた。腸 内環境改善素材の代表格として早くか ら巿場に出されている乳酸菌は、最 近では菌種ごとに機能が解明されてき たため、様々な菌種がバラエティに富 hだ機能性で市場をにぎわしている。 腸内菌叢改善の手助けとなるプレバイ ォテイクスについては、オリゴ糖、水 溶性食物繊維に加え、腸内細菌に資 化される"発酵性"および短鎖脂肪酸 の産生について着目されている。脳と 腸の密接な関与（脳腸相関）も広く知 られ、腸内環境をめぐる話題は尽きな い。本稿では、乳酸菌などの有用菌、 プレバイオテイクス素材、乳酸菌生産 物質と培養受託の状況なども交えて腸 内環境を取り巻く市場動向を紹介する。