農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドラインについて

摘要

農業生産工程管理（GAP ： Good Agricultural Practice)については、食料、農 業、農村基本計画において、産地における更 なる取組の拡大と取組内容の高度化を推進す ることを方針として定めているところである。 農林水産省では、昨年4月に野菜、米、麦を 対象として、「農業生産工程管理（GAP)の共 通基盤に関するガイドライン」を公表すると ともに、現在、他の品目についての検討を行つ ているところである。ここでは、本ガイドラ インの説明を中心に、その他農業生産工程管 理（GAP)の普及状況等についてご紹介したい。農業生産工程管理(GAP)については、本ガ ィドラインにおいて、「農業生産活動を行う上 で必要な関係法令等の内容に則して定められ る点検項目に沿って、農業生産活動の各工程 の正確な実施、記録、点検及び評価を行うこ とによる持続的な改善活動のこと」と定義し て普及を進めている。Plan (農場利用計画-点検項目等の作成)、Do (点検項目に沿つた農 作業の実践、記録)、Check (点検と評価)、 Action(改善）を繰り返すPDCAサイクルを活 用した取組である。