「関東市場か、り見たアールスメロンと露地メロンの動向」

摘要

我が国の経済動向は，92年をピークに景気が後退し続け、，98年の年末になっても光明を見出せずに不景気の真っ只中にある。そういった中で無駄のない消費、優先順位をはっきりさせての購買行動など、確実にバブル時代と異なる消費パターンが読み取れるようになっている。 メロンはいちごとともに果実的野菜として果樹果実の販売不振を横目で見ながら販売金額を伸ばしてきたが、ここ数年メロンについては、はっきりとした陰りが見られるようになってきた。 メロン全体の作付けが微減傾向から、平成十年からはっきりとした減少傾向が見られるようになった。 アールスでは園地の回転率がやや鈍くなるなど、生産者の意欲にも陰りが見てとれるようになってきている。 この原因は生産者の老齢化もあるが、市場価格が投入した労力に見合わなくなってきているためである。