第3回エネルギーモニタリングにおける測定項目とその役割

摘要

施設園芸のエネルギーモニタリングに開する連載の3回目となる本稿は、モニタリング における主要な計測項目のエネルギー消費の 議論における役割について説明したい。前号 でも紹介した長野県駒ケ根市のイチゴ生産ハ ウス（鉄骨の切妻2連棟、軒高2.2m、棟高 5.5m,床面積は999m2、高設土耕栽培、 lOlkW重油加温機1台と36kW (18kW x 2 台）ヒートボンプのハィブリッド運転）で得 られた実際の測定データの一部を例示しなが ら、ハウス暖房等の評価が可能となる測定項 目の構成について述べる。我々が取り組hで きた環境省委託事業「エネルギー起源C02排 出削減技術評価、検証事業等調査（低炭素技 術の実運用'モニタリング'データ分析によ る地球温暖化対策実施効果把握）」における 施設園芸のエネルギーモニタリングでは、比 較的多くの計測点を有するシステムを導入し たが、最近普及されつつある低コストの栽培 環境モニタリングシステムの構成での対応も念頭に置き、できるだけ少ない計測でのエネ ルギ一評価についても言及したい。