早晩性の異なるキンギヨソゥの生育、開花に及ぼす 長日処理と冬季夜温の影響

摘要

日本の暖地におけるキンギヨソ ゥ栽培では、定植後に摘心を行い 冬から春まで長期問採花する摘心 栽培が、一般的に行われている(稲葉，2009)。キンギヨソゥに は開花時期別に晚性の異なる4つのグループ（以I型-IV型）があり、早晚性にあわせた夜温設定が必要である（稲葉，2009)力、比較的低温下でも生 産性を無視すれば開花することがあるため、 全国的には低温でも開花しやすtゝ品種を利用 した省加温栽培と、品種の好適夜温での栽培 とが混在し、産地によりその考え方は異なる。 一方、キンギヨソゥの原種は絶対的な長H 性を有していたが、短日期にも開花しやすい 相対的長日性が付与された品種の開発をきつ かけに冬咲きの温室栽培用切り花として];さ商 された（Rogers,1992)。著者らは摘心栽培 における長日処理の効果を明らかにするため、冬季夜温6でと11 deg Cにおいて長日処理と自然日長とを組み合わせて早晩性の異なる3品種を比較した結果、II型の'ライトピンク バタフライIIでのみ長日処理による採花本 数の増加を確認した。