農商工連携に期待する

摘要

日本は、世界のだれもが認める先進工業国である。 しかし残念ながら、その日本の施設園芸は、欧米のそれと比べると極めて低い生産性である。 たとえば、施設栽培での10a当たりの年間のトマト果実生産量は、オランダでも日本でも1970年ころには20t程度であった。 それが、2006年にはオランダは65tと3倍ほどに増加したが、日本では相変わらず20t程度である。 トマト栽培での10a当たりの年間労働時間は、わが国では2000時間を超えるが、オランダでは700～800時間である。 オランダは日本の1／3の労働時間で、3倍の収量を得ていることになる。労働時間だけでなく、労働負荷軽減方法も大きく異なる。 わが国で、園芸分野でも労働生産性向上や労働負荷軽減のための努力が必要であることは明らかである。