「孔子文化生態林」の造成一中国環境植林への曰本森林林業振興会の国際協力一

摘要

中国から伝えられる環境問題は大気汚染、飛砂，洪 水などが多く，植林に関わることは少ない。歴史的に も中国は治水、治山の国であり森林国ではない。国土全体の森林率は現在20.296である（2006年，FAO)。気候、地形、地質条件が厳しい土地での農地開拓の 歴史は国土の荒廃と森林劣化を引き起こしてきた。し かし，今，地球温暖化防止対策として森林が注目され て，co2の吸収、貯蔵源として，植林が重要な国策として位置づけられている。京都議定書以降のc〇2削減の国際協定交渉において，特に2007年を境として中国は主導的な立場に立ち，発言し，国内では大規模な森林造成事業を進めている。2000年から5年間の 年平均森林増加面積は406万haで，森林の年増加率 は2.296と膨大である（FAO)。