木質バイオマスガス化高効率ガスエンジン発電システム: 「農林バイオマス3号機」の開発

摘要

バイオマスニッポン総合戦略が閣議決定されて3年が経過し，新エネルギービジョン策定やバイオマスタウン構想など行政の行動は活発だが，これに応え得る効果的回答は数少ない。これは国内のバイオマス環境事情に適合した，バイオマスを有効に利用できる実用的なエネルギー交換技術（バイオマス資源を目的に応じて，熱，ガス燃料，電力，液体燃料などの利便性の高いエネルギー形態に変える技術）が少ないためである。 当大学の新技術創成研究所では農林水産省のプロジェクト研究委託を受け，また，基礎研究としては学術フロンティア研究を文部科学省の補助金を受けながら開発を続け，新しいバイオマスエネルギ一変換技術が近々実用化展開できる見通しとなった。