「美津梅」上々の市場評価！血統的に多彩な 江藤和牛ブリーターズの種雄牛たち江藤和牛ブリーダ一ズ

摘要

和牛の血統的な偏りが叫ばれるようになってからそ れなりの年月が経過したが、近年は安福久と百合茂を 筆頭に、脂肪交雑にしろ増体にしろ産肉能力の実績が 際立つ血統の母牛が依然として増加傾向にあると考え られる。実は今回、各地の人工授精所を取材していて も、「少し血統的に離れた種雄牛を作りたい」という 声を閉くことが多かった。その点でいうと、江藤和牛 プリ一ダーズ（江藤要一社長）の種雄牛たちは血統的に 特徴的かつ、現代の主流血統だけに頼らないという意図が感じられる。平均BMSNo.9.7という優れた産肉能 力を誇る幸福桜、兵庫と気高の2元交配で美津照重を 父に持つ美津梅、遺伝資源としても貴重な松東豊と、多 様性を考慮する上で利用しやすい顔ぶれが揃っている。