完成度の高いク口ピドグレルを追って 新作用機序も含め競争は熾烈に

摘要

世界第2位のブロックバスターである塩酸クロピドグレルの後を追った競争が激化している。 アデノシン二リン酸(ADP)受容体拮抗薬の開発の焦点は可逆的拮抗薬に移行。 プロテアーゼ活性化型受容体拮抗薬など、新作用機序の化合物の開発も進む。抗血栓薬は、脳血管性疾患に対する予防や治療だけで はなく、薬物溶出ステント埋め込み、人工関節置換など の外科手術後の血栓形成予防などの適応で、市場を広げている。抗血枪薬のうち抗凝固薬については本誌2010 年9月13日号で取り上げたので、今号では抗血小板薬と 線溶系亢進薬について概観する（9月13日号で線溶系亢 進薬を一部紹介したが、不十分だつたので改めて今回掲 載した）。止血を担う血小板は、生命維持のため、複数 の機序で活性化される。従って、創薬タ一ゲットは複数 ある。