キャベツピシゥム腐敗病囷Pythium ultimum var. ultimum纟こよる 結球期の茎腐敗症状（病徴追加）

摘要

キャベツ(Brassica oleracea L.)は国内外を問わず，葉物野 菜として経済的に重要な品目である.特に群馬県では蠕恋村 を中心として6-10月に出荷される夏秋キャベツの生産が 盛hであり，国内のキャベツ生産量の約17%を占めている (群馬県農政部，2010).2004年頃から，群馬県蠕恋村のキャベツ栽培圃場で収穫期 に茎が腐敗し，結球部のキャべッの切り口に褐変が認められる 症状が発生し，問題となっていた.そのような茎の腐敗病斑か らは，Pythium属菌と思われる糸状菌が高率で分離された.国内のキャベツのPythium属菌に関する病害は，これまで Pythium ultimum Trow var. ultimumおよひP. aphanidermatum(Edson) Fitzpatrickによるピンゥム腐敗病（Kubotaetal" 2006; 森，199b)とp. megalacanthum de BaryおよびP zingibens Takahashiによる苗立枯病（窪田、我孫子，1998;窪田、我孫 子，2000)が報告されている.しカゝし，今回みられたような 結球期のキャベツに発生する症状はこれまで報告されていれた.