水耕栽培における施肥管理および栽培時期がミツノく 、しrvptotaenia iaponica Hassk.)の 収量および品質に及ぼす影響

摘要

メトヘモグロビン血症の原因といわれている野菜に含 まれる硝酸イオンの低減を目的とし，化学肥料の代わり に有機質肥料を施用したミツバの湛液型水耕栽培を行つ た。また，栽培時期の差異が有機質肥料を施用したミツ バ水耕栽培およびミツバの品質に及ぼす影響について検 討した。ミツバの硝酸ィォン濃度は，全施肥量中に占める有機 質肥料割合の増加に伴い低下した。有機質肥料のみを施 用してミツバを栽培すると化学肥料のみを施用する慣行 法に比べ作物中の硝酸ィォン濃度は著しく低減できるが， 明らかな生長遅延を生じた。しかし，有機質肥料と化学 肥料を併用すると慣行法ど同等に生長し，作物体中の硝 酸ィォン濃度を慣行法に比べ低下させることができた。 夏季の高温時を除き，春作や秋作では，有機質肥料のみ を施用したミツバの湛液型水耕栽培を行うことができた。したがって，ミツバの湛液型水耕栽培において，有機 質肥料と化学肥料を併用することで収量を維持しつつミ ツバの硝酸ィォン濃度を低下することが示唆された。