リンゴドライフルーツ中の機能性成分フラバノール/ プロシア二ジン含量に与える品種や貯蔵の影響

摘要

リンゴ(Malus pumila)は，明治時代に西欧系の品種 が導入されて以降，約150年間栽培，消費されてきた主 要な国産果実である。平成25年度農林水産省食料需給表 によれば，国内産と果汁などの輸入品を合わせて，リン ゴの年間消費量は約120万トンに達する。また，国産リ ンゴは貯蔵技術の進歩から年間を通して全国流通してお り，8-9割が生食，残りの1-2割が加工用として利 用されている。国産リンゴの安定的な生産，品質の維持, 消費拡大のためにはリンゴゃ加工品の高付加価値化ゃバ リューチェーンが重要となっている。そのため，品種毎に様々な加工品への適性や，賞味期間の食味，香気成分, 色調など品質の変化を検討することが重要である。