東京タワーにおける季節別の夜間高NO_2濃度と ポテンシャルォゾン濃度との関係

摘要

東京圏の中心地に位置する東京タヮ一における2009年の春季-夏季および秋季-初冬の夜間高N02濃度 時を角?Wしたところ，ポテンシャルオゾン（以下，PO)濃度について季節別に特徴があり，春季-夏季で は時間帯によっては高濃度が確かめられ，秋季-初冬には一様な濃度低下が認められた.また，春季-夏 季および秋季-初冬の夜間PO濃度が平均80 ppbを越えた時はいずれも春季-夏季において認められた. その際，翌日の日中PO濃度が平均80 ppbを越え，その3例の内1例の前日に山梨県で日中に熱的低気圧 が生成し，光化学スモッグ注意報が発令される事例があり，東京圏からの汚染の輸送と推測された.