尾道巿小中学校教職員における熱中症発生の実態

摘要

2014年，日本スポーツ振興センタ一による調査（学校の管理化における熱中症の発生状況) では，全国で熱中症により医療機関に罹った小学生は376名および中学生は1766名であることが報告されて いる.一方，文科省は，教育委員会に対して環境省が作成した熱中症に関するマニュアルを予防対策として 推奨しており，児童、生徒への指導に利用されている.我われは2013年に，尾道市の教育委員会を通じ教育 現場における児童、生徒への熱中症教育についてその状況を調査し，教職員において適切な指導をするため の知識が不足していることを確認した.本調査における尾道市の公立小中学校は，冷房設置場所が限定され， 夏期には屋内外で高温多湿環境であるため熱中症が発生しやすい環境であることが予想される.しカゝし，実 際にその地域に属する児童、生徒や教職員における熱中症発生状況についての調査はなされていないのが現 状である.