焼酞柏の乳酸発酵による飼料化

摘要

口ンドン条約議定書により平成19年4月以降の焼酎 柏の海洋投棄が原則禁止され，焼酉す柏の処理技術や有 効利用について研究がなされてきた卜。宮崎県においては，焼酎柏をメタン発酵，焼却，活性汚泥法による 処理の他，濃縮、乾燥飼料化等による有効利用法が採 用されている。我々も，これまでにメタン発酵，コン ボスト化技術の開発，ペレット飼料製造技術の開発な ど様々な焼酎柏の処理について研究を行つてきた。 しかし，水分が多く腐敗しゃすい焼酎柏をいかに低コ ストで処理するかは，今も重要な課題となっている。 現在，バイオエタノール向けの需要増加で輸入トウモ 口コシ等畜産飼料価格が高騰化している。そのため， 栄養分豊富な焼酉す柏の飼料化が注目されている。また, 家畜へのプロバイオティクスとしての乳酸菌の利用や 機能性等の付加による飼料価値の向上についても注目 されているところである。では，一部実用化し つつある焼酎柏の乳酸発酵による飼料化について報告 する。