促成ナスの点滴かh水施肥（養液土耕）による減肥栽培と土壌からの窒素供給量

摘要

施設野菜の栽培では、前作の残存や土づくりのために投入したたい肥に含まれる養分を考慮せず過剰な施肥を行った結果、塩類が土壌に集積するなどの問題が生じることも多く、現地の実態調査でも残存窒素を多く有することが明らかとなっている。さらに、定植前に多量の基肥を施用し、散水チューブを用いて一度に多量のかh水を行う従来の施設野菜の栽培法は、土壌水分の変動が大きい、養分が流亡しやすい、硫酸根が菩薩するといった問題点が指摘されている。 これに対し、点滴チューブを用いる点滴かh水施肥（養液土耕）栽培は、養水分を少量多頻度で効率よく供給できる方法であり、さらにかh水、施肥にかかる労力を軽減できるため、生産現場において関心が高まっている。 また、この方法は環境負荷が軽減できるなどの利点も報告されている。