樹遠地のほ場整備事業－団体営土地改良総合整備事業　魚谷地区－

摘要

本町の農業生産性の方向は，地域の特色を生かした「収益性の高い農業を基本とした活力ある産地づくり」を目指しており，その主力産品は温州みかh、八朔といった従来の果樹から，極早生みかh，桃等の高品質果樹への転換を図りつつある．しかし，近年の農業情勢の変化により，農業離れが進み，この産地形成のため，傾斜や果樹園の改良，道路網などの生産基盤や，近代化施設の整備や担い手づくり対策が課題となっている．こういう状況の中にあって既成園の再整備ということで，農家が単独で小規模ながらほ場を整備し，温州みかhから極早生みかh等の高品質作物への転換が進み，人力作業体系からスピードスプレーヤーによる機械化作業体系への転換の気運が高まっている魚谷地区を候補地に上げ，近畿でも初めてである傾斜畑のほ場整備を始めた．