抑制キュウリのかh水同時施肥栽培における葉数をもとにした窒素施肥指標

摘要

抑制キュウリ栽培において2週間ごとの抜き取り調査によって得られた，抑制キュウリの葉の増加枚数と窒素吸収量の関係式：窒素吸収量（釘ポ／14日）＝葉の増加枚数（枚／ポ／14日）×0．0383＋1．858をかh水同時施肥栽培における施肥基準として利用できるか否かを検討した．その結果，定量施肥による管理に比べて同等の収量を確保しながら窒素施肥量は23％減の17．2g／ポに抑えられた．つぎに，葉数の増加特性が異なる5つの仕立て方で本推定式の適応性を検討したところ，仕立て方によって収量差が見られたものの，窒素施肥量は17．9から19．4釘ポの間となり，定量施肥を行ったときに見込まれる施肥量27．2g/m~2ポに対して28から34％の削減となった．以上のことから，乗数による窒素吸収量推定式はかh水同時施肥栽培における簡易窒素施肥指標として実用可能と考えられた．