接触曝気方式による窒素除去高度化に関する実証的研究

摘要

曝気槽前置システムで実験を行い，水温が16°C程度でも処理水のT－N濃度を10mg centre dot e~(-1)以下にすることができた。 水処理分野では，小規模施設で良い結果が得られても，実用施設で同じ性能が得られるとは限らない。 我々は，前橋市下水処理場に8．3m~3 centre dotd~(-1)規模のパイロットプラントを持っている。 そこで，このプラントを室内実験装置と同じ処理工程に改造して実験を行った。 冬季に前橋市下水処理場が改修中で，処理場の汚水を使えなかったので，水温が19～25°Cになってから実験を行なった。 このプラントでの処理水の平均T－N濃度は，5．4mg centre dto e~(-1)であった。 また，嫌気性ろ床槽でT－N濃度が3．5mg centre dote~(-1)減少しているので，低温時にも19～25°C時と同じ実験結果が得られれば，嫌気性ろ床槽を省いても，処理水のTN濃度10mg centre dot e~(-1)以下になると推測された。