東北農業研究センターにおける新体制の運営状況

摘要

東北地域は，冷害，雪害等を克服しながら，稲作を中心とした水田農業，中山間地域の豊かな飼料資源を利用した畜産，冷涼な気候を活かした資源作物や野菜、果実の生産など，多様な農業が展開され，我が国の食料供給基地としての役割を果たしてきている。 しかし，主要農産物の価格低迷による収益性の低下や農業者の高齢化が，担い手の減少や耕作放棄に拍車をかけ，食料生産や農業、農村の持つ多面的機能の発揮を危うくしている。 一方，農業の国際化が進むなかで，安全で安心な食料の安定供給や環境保全へ国民の関心は，ますます高まるものと考えられる。