大豆、麦の二毛作をやり易くする立毛問播種作業技彿

摘要

近年大豆、麦の本作化が喧伝され，生産性を向上させる技術の開発が要望されている。 大豆、麦は二毛作すれば圃場の利用効率を上げ，総生産量を増やすことが可能であるが，東北地方のように冷涼な気候条件の地域では，作期が競合するため実施が困難である。 北東北地域における大豆、小麦の作付時期（盛岡市近辺を例示）を見てみると，大豆の作期は，播種期が5月下旬（標準）～6月下旬（晩播），収穫期が10月半ば～11月上旬である。 一方小麦は，播種期が9月下旬～10月上旬，収穫期が7月上旬～7月半ばである。 作期が重複しているため，通常の二毛作を行うことはできない。 しかし東北地方においても，立毛中の前作物条間に後作物を播種し（立宅間播種），間作期間を設けること（Relay-Intercropping）によって年二作が可能になる。 北東北地域の場合，大豆収穫の約1カ月前に畝間へ麦を播種し，小麦収穫の約2週間前に大豆を畝間に播種することになる。