電撃型自動計数フエロモントラップ「モスカウンター」の開発

摘要

性フェロモンとは，交尾の際オスとメスの交信手段となる化学物賀であり，鱗翅目昆虫ではその成分が同定、報告されている種は，農業害虫を中心に500種以上が知られている。 一般に性フェロモンの成分は種特異的であり，対象どする種のみを選択的に誘引するどいう特徴を持つ。また，極微量で極めて強い誘引性を持つことから，現在では各種害虫の発生調査や農薬散布適期の決定等に広く用いられている。チャにおいても，発生予察用資材として3種ハマキガ類（チャハマキ，チャノコカクモンハマキ，チャノホリガ）の合成性フェロモンが市販されており，各府県の試験場や病害虫防除所等が行う発生予察や各JA等が独自に相当な箇所で行っている個別予察（主に調査圃場における防除時期の決定を目的とする）の調査用誘引剤として広く利用されている。