スターチス、シヌア一夕のメリワロン順化苗を用いたっーラー育苗の開花技術の確立

摘要

和歌山県の切り花頬の中でもスターチスは施設花きの主幹品目であり，労働配分が容易であるため，花き複合経営の柱となっている。日高地方におけるスターチス栽培は，海岸線の畑地帯を中心に促成栽培が行われている。御坊市を中心に印南町，南部町，川辺町と産地が広がり，平成8年度の栽培面積は約38haとなり，全国でも有数の産地となっている。 日高地域におけるスターチス栽培の歴史は古いが，昭和50年から洋花の消費が伸び栽培面積もこの頃から増加し始めた。 昭和58年より山上げ育苗技術が導入され促成栽培が可能となったが，山上げ苗は，その年の気象条件により採花時期が安定しない等いくつかの問題点がある。 また，スターチスの切り花単価は3月をすぎると急激に安くなるため，安定した早期開花技術確立を目的としたメリクロン順化苗を用いたクーラー育苗の効果を検討した。