コーセー生産者の貧困緩和のための国際協調制度-国際商品協定、生産者支援基金、フェアトレード

摘要

2002年9月以降、多少の改善がみられるものの、とくに2001年度に顕著になった、ニューヨーク、コーヒー取引所で決まるアラビカ種（レギュラー、コーヒー用）コーヒー豆の先物価格の低迷は、「史上最安値」（現在の方式で統計を取りはじめた1972年以降で最低）と表現されている。 このニューヨーク先物価格は、世界全体のアラビカ、コーヒーの取引において、基準価格として利用されている。とりわけ小農民と多国籍企業による取引の場合、その取引力、情報量のあからさまな格差がゆえに、先物価格の降下分が抵抗なしに小農民側の負担となり、そのまま生産者価格の「史上最安値」　 につながる。 また農場労働者の雇用が縮小するなど、コーヒー生産者のさらなる貧困化は、新聞紙上をにぎやかしているとおりである。 なhと世界の2500万人のコーヒー生産者が、貧困にあえいでいるという。