WTO貿易交渉における非貿易的問心事項「ボックス」システム改正のための、合法的かつ合理的な理由

摘要

「WTO農業貿易において公正で市場指向的貿易システムを構築する」というWTOドーハアジェンダの包括的長期目標に対して、非貿易的関心事項がどの程度合致するかについて、法律、経済双方の視点から考察する。 ついで非貿易的関心事項に関連する国際連合演約における人権保障が、WTOルールに照らして評価される。食料安全保障と途上国の発展への世界的な要求、そして先進国による持続的資源保護の方法としての農業の多面的機能の認識への要求に従って、農業における最終合意に加えられるために、非貿易的関心事項「ボックス」を提案する。