生乳流通と規制改革会議の意見について:大山乳業農業協同組合組合長、中国生乳販売連合へのインタビュ—

摘要

巷では、生乳流通に関する誤解がはびこっている。規制改革会議が槍玉に挙げている「指定団体による数量管理」はその最たる例である。誤解を解いていくには、今一度、生乳の流通の実情を広く見直す必要がある。生乳を扱うときの特性とは何か、それに対して生産者、事業者はどのように対応してきたのか、現行制度をどう見直していけばよいのか。大山乳業農業協同組合組合長の幅田信一郎氏と、中国生乳販売農業協同組合連合会代表理事常務鍵山信儀氏、参事植野光雄氏に聞いた。大山乳業は、酪農家の協同組合であり、牛乳と乳製品の製造プラントをもち、自ら牛乳や乳製品を供給している。