キャベツ栽培の省力化と環境負荷軽減対策－うね内条施肥法による生育揃い向上と環境負荷軽減を中心として－

摘要

今日，野菜生産をめぐる情勢は非常に厳しいものがある。 輸入農産物の増加や国内産地間競争の激化により，生産現場からは一層の省力化，軽作業化，低コスト化を求める声が強い。 また，地球規模での環境保全に対する意識の高まりから，農業においても環境への負荷を軽減した栽培を行うことが求められ，今後，生産場面においても環境への影響を無視した技術開発はあり得ない。 このような背景のなかで，愛知県の重要な露地野菜であるキャベツ栽培について，現状と問題点を整理し，試験検討を行った結果をもとに対策について述べる。