超強力小麦「ゆめちから」等新規国産小麦粉の利用、加工—身近になった国産小麦粉のパン一

摘要

最近の我が国のカロリ一ベースの食料自給率は，約40%で推移し先進国最低のレベルで ある。この低い自給率は食料安全保障の観点 から我が国の大きな問題となっており，現在 自給率向上に向けた各種政策が進められてい る。平成27年3月に新「食料、農業、農村基 本計画」が閣議決定され，現状約40%の食料 自給率を平成37年度に45%に引き上げるとい う目標が設定されている。この自給率向上政 策の目玉は飼料米の大増産（平成37年度に 110万t)であるが，小麦，米粉用米（米粉） の増産（平成37年度に生産量それぞれ95万t， 10万t)による自給率向上への寄与は本政策 の重要な部分である。