大会テーマの「地域農業組織化」および「地域農林経済学会のあり方検討委員会」について思うこと

摘要

農業を取り巻く環境は相変わらず厳しいものとなっている．昨年は大会シンポジウムに「市町村合併問題」，特別シンポジウムに「米政策大綱」を取り上げたが，本年は農業の厳しい外因への対抗策の1つとして．両シンポジウムとも「地域農業組織化」を取り上げている．農業にとり，現実は厳しいが，サイン，コサイン、カープのように．悪い時の後には，やがては必ず良い時代もやって来るものである．その与件の変化の1つに，人口減少がある．実際，2006年には人口減少時代に突入すると予測されている．それゆえ，これまでの経済の右肩上がりは消え，地域の見直しが行われる時代が必ずやって来よう．その兆しが既にある．それゆえ．農業者はこの冬の時代をじっと耐え，頑張って欲しい．「必要は発明の母」である．今回のシンポジウムでもこの点が見られている．