有機ビジネスの展開－有機食品宅配事業者三社を中心に－

摘要

近年の健康、安全、安心な食品への消費者の関心を背景に，有機食品は生協，流通団体をはじめ，デパート，スーパー，自然食品店など多様な業態の提供者から，多くの消費者へ供給されるようになり，一般の商品と変わりなく普及するようになってきた．有機食品の販売ルートはかつての産直提携から①有機農産物の宅配，②自然食品店，③有枚野菜を売り物にしているフードビジネスの3つが主要になった．さらに有機JAS制度の制定を受け，一般のスーパー等でも購入が可能である．そのうち有機食品の販売ルートとして最も有力なのは宅配ルートである．